ヘビースモーカーの方で咳が続いたり登り坂での息切れが気になる方は
「肺気腫」という状態になっている可能性があります。
肺気腫とは長年の喫煙の刺激により肺の微細構造が破壊されて起こる
肺の機能低下の状態ですが、一旦起こってしまうと回復は困難です。
病気がわかった時点で禁煙しても肺の回復は期待できませんが、
喫煙を続けるとますます病態は悪化して呼吸困難感が強まります。
重症になると空気中からの酸素の摂取が不十分となり
酸素吸入器が手放せなくなります。
在宅酸素療法と言って自宅に酸素器具を設置して
外出時も携帯用の酸素を用いることになります。
肺気腫の診断と治療
肺気腫の診断は胸部のレントゲンと
「スパイロメーター」という呼吸機能の測定器で行います。
肺気腫であることが確定すれば、喫煙中の方はまずは禁煙していただき
気管支拡張剤を開始します。
また症状に応じて咳止めや痰が切れやすくなる薬も用います。
吸入タイプの気管支拡張剤は咳や呼吸困難感の軽減が期待できますが、
肺気腫そのものを完治することは出来ません。
状態によっては肺気腫に対して手術を行うこともありますが、
これは肺を縫い縮める手術であり元の健康な肺に戻るわけではありません。
肺気腫には予防(禁煙)がもっとも大切です。
禁煙外来を受診して下さい
当院では以前より禁煙外来を行っており、
たくさんの方の禁煙のお手伝いをしてきました。
禁煙外来は薬を用いて禁煙を助ける3ヶ月間のプログラムですが
健康保険がききます。
用いる薬剤は今まではニコチンパッチという張り薬だけでしたが、
この夏から新たに飲み薬が使えるようになりました。
禁煙を行うための選択肢が増えたことになります。